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三菱uni(ミツビシユニ)
日本

日本初の鉛筆工業・商標“三菱マーク”
1878年のパリ万博で鉛筆を初めて見た眞崎仁六は、様々な研究と努力を重ね、明治20年(1887年)、東京市四谷区内藤新宿1番地(現在の新宿区内藤町1番地)に日本初の鉛筆工業「眞崎鉛筆製造所」を創業します。これがのちの「三菱鉛筆株式会社」の始まりです。眞崎家の家紋である「三鱗(みつうろこ)」を図案化した“三菱”マークと「三菱」という商標は、明治36年(1903年)に商標登録されました。これは三菱財閥の商標登録に先立つこと15年になります。
コーヒー一杯と同じ値段の国産高級鉛筆
1953年、海外の鉛筆事情を視察するために欧米をまわった、当時の三菱鉛筆技術部長 数原洋二は、日本の鉛筆に対する評価が意外に低いという事実を知り、名実ともに日本の鉛筆が海外から評価されるためには、輸入品の影響から脱したオリジナリティのある高級鉛筆を開発しなければならない、と決意を抱きます。約5年に渡る開発の結果、1958年、東京タワー竣工と同じ10月に、かつてないなめらかな書き味をもつ国産最高級鉛筆「uni」が発売されました。「ただ一つの」を意味するuniqueから名づけられたuniは、鉛筆1本10円が一般的だった当時、1本50円という高価格だったにもかかわらず、予想を上回るヒット商品となります。以来、通称“uni色”と呼ばれる、日本の伝統色であるえび茶色と高級感のあるワインレッドを掛け合わせたボディの色とともに、最高になめらかな書き味の鉛筆として世界中で愛されて続けています。
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